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STATION3


出版社:小学館

作者:大石賢一
運転士の‘大鴨’と駅員の‘小鴨’は、鴨志田という名字の親子である。小鴨は父を「山手線をグルグルまわすだけの男」といって軽蔑しており、自分の仕事にも不満を持っている。そんなある日、大鴨の運転する電車が小鴨のミスで乗客をドアに挟んでしまうが、小鴨は怒る父に反発する(第1話)。▼ある日、中村は切符を家に置き忘れてしまったという老夫婦を、独断で列車に乗せてしまう。激しく追及する磯山主任に、中村は「(彼らは)嘘をつく目ではなかった」と答える。磯山は渡辺駅長に処分を迫るが、渡辺は中村の言葉を信じて、彼に掃除当番という軽い処分をを言いつける(第2話)。▼定期券が折れてしまい、再発行のため駅員室まで案内されてゆく夫婦。彼らは結婚式の時、新新宿駅で胴上げをされたことがあり、中村はそのことを覚えていた。ところが話を聞くと、彼らはすでに離婚を決めており、区役所へ向かう途中だったという。中村は折れた定期券を手に、彼等を説得する(第3話)